ごあいさつ

早稲田大学混声合唱団(早混)は、団員数100名を超える日本でも最大規模の学生混声合唱団です。今年で創立73周年を迎えます。昨年度は、その初頭こそ、開催が予定されていた東京六大学混声合唱連盟第62回定期演奏会や、同志社学生混声合唱団C.C.D.との60回目の交歓演奏会に向け練習を行っていましたが、折に触れてのコロナ危機により3月上旬から練習を取りやめ、そこから約半年間全く練習をすることができないという未曽有の事態を我々は迎えました。その間に先の2つの演奏会は中止となり、また毎年春と夏にそれぞれ行っていた練習合宿も中止になるなど、失った時間以上の喪失感が団員の中に蔓延し、このまま1年間何もできないかもしれないという悲壮感すらありました。しかし、8月に入り課外活動の制限が緩和されると、我々の中に「定期演奏会は開催できるかもしれない」という希望が芽生え始めました。9月には半年ぶりの対面練習を再開し、その希望に向けて少しずつ歩みを進めた結果、去る12月、無観客かつ後日限定配信という変則的な形ではありますが、第65回定期演奏会を迎えることができました。練習の再開・継続、そして演奏会の成功は、コロナ禍という大変な状況にあっても、変わらず私たち早混を応援してくださる先生方、OBOGの皆様、団員のご家族の皆様、そして私たちの音楽を聴いてくださる皆様のおかげにほかなりません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

さて、今年の演奏会ですが、昨年開催できなかった東京六大学混声合唱連盟定期演奏会、C.C.D.との交歓演奏会、そして八声会交歓演奏会の開催を予定しております。未だ先行きの見通せないコロナ禍にあって、あるいは今年も開催できないという可能性も否定はしません。しかしそれでも、今年こそは開催できることを信じ、一人でも多くの方に私たちの歌声を届けられるように活動に励んでいきたいと思います。また、昨年は無観客での開催となりました定期演奏会も、今年は会場に皆様がご来場できることを願ってやみません。

今年度は、昨年度試行錯誤の中で培った「Withコロナ」における練習のノウハウを活かし、そしてそれをさらに発展させるべく、日々の活動に取り組んでおります。様々なものに不要不急が叫ばれる今、私たちが取り組む「音楽」というものもあるいは不要不急であるとみなされることもあるかもしれません。しかし、苦難の時代だからこそ、多くの方々に音楽を通じて勇気と希望をお届けすることに大きな意義があると考えております。そのためにも、団員の結束をより強め、そして今まで以上に真摯に音楽に取り組んでいく所存です。皆様におかれましては、変わらぬご指導、ご声援の程をどうぞ宜しくお願いいたします。

早稲田大学混声合唱団(早混)

第72代責任者 今西 健太郎