ごあいさつ

早稲田大学混声合唱団(早混)は、団員数150名を超える日本でも最大規模の学生混声合唱団です。昨年で創立70周年を迎え、新たな時代に向けて歩みを進め始めました。昨年度は、同志社学生混声合唱団C.C.D.との交歓演奏会と、八尋先生が指導する合唱団が集う八声会交歓演奏会の両演奏会への参加のため二度京都を訪問した他、早稲田大学と自治体の文化交流事業はより活発になり、以前から訪問していた岐阜県八百津町のみならず、福島県白河市にも伺うこととなりました。また定期演奏会では、当団としては演奏機会の少ないドヴォルザークの《Stabat Mater》を演奏し、一年を通じて70年目にふさわしい充実した活動を送ることが出来たと感じております。これも一重に、日ごろから早混を応援してくださる先生方、OBOGの皆様、団員のご家族の皆様、そして私たちの音楽を聴いてくださる皆様のおかげと存じます。この場をお借りして深く御礼申し上げます。

さて、今年の早混では、原点回帰とは申しませんが、従来から早混でも度々扱っている名曲を数多く取り上げます。まず、六連にてバッハのモテット《Komm, Jesu, komm》を歌う他、ジョイントコンサートでは同じバッハのモテット《Lobet den Herrn, alle Heiden》をC.C.D.と合同で、メンデルスゾーンの《Warum toben die Heiden》を早混メンバーのもとで扱います。メンデルスゾーンの作品やバッハのモテットは、早混がメインレパートリーとするドイツ音楽の中でも極めて演奏機会の多い名曲ですが、メンバー一同新たな気持ちで挑戦していきたい所存であります。

そして定期演奏会では、20世紀現代音楽の重鎮、ペルトによる《Te deum》に、東京バッハ・カンタータ・アンサンブルの弦楽パートの皆様と共に挑戦します。グレゴリオ聖歌的雰囲気と現代音楽の静謐な響きを兼ね備えた大変美しい作品です。団員一同、このある種の哲学的な美しさを表現できるよう、精進して参りたい所存です。

C.C.D.との交歓演奏会は東京にて当団が主催するほか、八声会交歓演奏会は三島グロリア合唱団(静岡県)の方々に主催頂きますので、今年度の当団は関東やその近郊での演奏機会が多くなります。この機会に是非ご来場頂ければと思います。また昨年同様、福島県白河市での遠征演奏会を行う他、学内文化施設でのコンサートへの出演や、新歓期には早大の合唱団による合同コンサートも予定しており、今年度も多くの皆様に歌声をお届けできることを非常に楽しみにしております。

団員主体による活発な合唱活動も増え、早混の主活動の外で活躍する団員もだんだんと増えてきたことを私個人としては喜ばしく思いますが、早稲田大学混声合唱団という日本を代表する大学混声合唱団として、今後さらにより「早混らしい音楽」というものについても皆さまにしっかりとお届けできるよう、常に団員の結束を強め、一体となって日々より良い音楽の研究に取り組んで参りたいと考えております。皆様におかれましては、変わらぬご指導、ご声援の程をどうぞ宜しくお願い致します。

早稲田大学混声合唱団(早混)

第70代責任者 原村 祐輔